海外医薬品を個人輸入で購入するデメリット
利用する前に知っておくべき3つの注意点!
近年では海外医薬品を個人輸入で購入する人が増えています。
便利で魅力も多いサービスですが、個人輸入を利用する前に気をつけなければならない注意点があります。
海外医薬品を個人輸入で購入・使用してトラブルに巻き込まれたケースもあります。
この記事では、個人輸入の3つのデメリットを実際にあった事象も踏まえて紹介していきます。
海外医薬品 個人輸入の3つのデメリット
1. 偽物の恐れがある
2. 届くまでに時間がかかる
3. すべてが自己責任
偽物の恐れがある!
一部の海外業者の中には、偽物を多く製造し、利益を得ようとする人たちもいます。
購入者が偽物だと知らずに服用してしまうと、本来得られるはずの薬の効果を得られず、健康を害する場合もあります。
実際にこんな偽物があった!?
・正規品と有効成分がまったく異なっている
・正規品の有効成分は含まれているが、量が過少
・有効成分以外の不純物が含まれている
このような正規品と異なった成分で製造された薬を素人が見抜くのはほぼ不可能です。
気付かずに服用してしまい、重篤な副作用を引き起こしてしまうリスクもあります。
届くまでに時間がかかる!
海外医薬品ですので、海外の業者が薬を発送した後は税関を通過しなくてはいけません。
日々、たくさんの荷物を審査する税関を通過するのには時間がかかります。
届くまでに約2週間〜3週間かかる!?
個人輸入で購入した商品が届くまで、平均的に2週間から3週間はかかります。
海外の税関を通過する際には、インボイス(申告内容)と荷物に相違ないか審査が入ります。
日本へ輸入してきた際にも輸入禁止物が入っていないか、税関チェックが入り、安全とみなされた荷物だけが民間宅配業者に渡ります。
日本の民間配送業者に荷物が渡れば、約2〜3日で手元に届きますが、海外の発送元からの荷物配送方法が船か飛行機かによっても日数は変動します。
また、物流がより活発になるクリスマスや年末年始などは、審査が長引きますので、届くまでに1ヶ月以上かかる場合もあります。
全てが自己責任!
海外医薬品は厚生労働大臣の承認がない薬ですので、「医薬品副作用被害救済制度」が適応外 です。
個人の判断で購入、服用した医薬品について、「国は救済処置を取りません」ということです。
医薬品副作用被害救済制度とは…
医薬品副作用被害救済制度のホームページには、「医薬品を適正に使用したにもかかわらず、その副作用により入院治療が必要になるほど重篤な健康被害が生じた場合に、医療費や年金などの給付を行う公的な制度」と明記されています。
噛み砕いて言うと、「日本国内で承認された薬の副作用によって害が生じた場合には、その保障をします」という制度です。
海外医薬品は「医薬品副作用被害救済制度」が適応外ですので、もし重篤な健康被害が生じても国からの保障を一切受けることはできません。
デメリットを知って有効活用を!
海外医薬品の個人輸入にはメリットもありますが、デメリットもあります。
1. 偽物の恐れがある!
2. 届くまでに時間がかかる!
3. すべてが自己責任!
この3つの点をおさえて、事前に使用したい薬のことをよく調べたり、安心できる個人輸入サイトから薬を購入するなど、個人輸入のメリットを多く感じられるように、うまく活用しましょう!