インド製のジェネリック医薬品が多いのはなぜ?
インドはジェネリック医薬品の製造や販売が盛んだと知っていますか?
個人輸入代行サイトでは、たくさんのインド製ジェネリックが販売されています。
実は世界のジェネリック医薬品の約20%は、インドが生産しているといわれています。
世界的に大きくなりつつあるインドのジェネリック医薬品市場。
インドの製薬会社は、国外に多くのジェネリック医薬品を輸出しており、日本の製薬会社もさまざまな形でインドの製薬会社と関わっています。
第一三共はランバクシー・ラボラトリーズを買収
エーザイはインドバイザックに生産・プロセス研究拠点を開設
アステラス製薬はムンバイに販売拠点を開設
武田製薬は、インド現地法人を設立
など日本の製薬会社からも大きな注目を浴びているのです。
今回はインド製のジェネリック医薬品について紹介します。
インド製のジェネリック医薬品が多い理由
インドでは、2005年まで物質特許が定められていませんでした。
物質特許とは、新規化合物そのものに付与される特許。
製造方法が異なっていても物質が同じであれば、特許の権利が及びます。
先発薬を開発した会社は、開発してから特許権の存続期間満了まで薬の権利と利益が与えられます。
特許の期間は原則20年、最大で25年とされています。
インドは国際特許が残っている薬でも、先発薬を開発した会社に定められた金額を支払えばジェネリック医薬品を製造販売できるのです。
インドがなぜジェネリック医薬品の巨大市場になったのか?
理由は物質特許のほかにもあります。
インド製のジェネリックは、価格が安いため発展途上国には必要でした。
国境なき医師団とインド製ジェネリック医薬品
皆さんは国境なき医師団を知っていますか?
独立・中立・公平な立場で医療や人道援助活動を行なう、非営利の国際団体です。
世界38ヵ所に事務所を設置し、緊急性の高い医療ニーズに応えることを目的としています。
貧困や戦争、自然災害など、治療を必要としていても貧困で受けられない人々を助けています。
国境のない医師団が世界各地で展開しているHIV/エイズ治療プログラム。
HIV/エイズ治療プログラムで使われている治療薬は、インド製が80%を占めています。
資金拠出が縮小されつつある中、安く購入できるインド製のジェネリック医薬品の需要が高まっているのです。
【インド製ジェネリックが使われている支援プログラム】
・世界エイズ、結核、マラリア対策基金(世界基金)
・米国大統領エイズ救済緊急計画(PEPFAR)
・国際医療品購入ファシリティ(UNITAID)など
インド製のジェネリック医薬品は安全?
インド製のジェネリック医薬品は、一定の信頼性があると言えます。
世界保健機構(WHO)が定めた製造管理・品質管理の基準であるGMPを適用しているからです。
しかし日本やアメリカと比べると、製造管理や品質管理のレベルには達していないとも言われているのです。
インド製の医薬品は安全な薬もありますが、品質のバラつきがある薬があるのも事実。
製造技術も進歩している現代ですが、安全に治療を行なうためには自分の目で見極めなくてはならないのです。
医薬品の個人輸入は自己責任という理由の一つとして、薬を購入するか自分で判断することが含まれます。
個人輸入代行サイトで医薬品の購入を考えている人は、自分でリサーチすることが大切なのです。
インド製ジェネリック医薬品の豊富な種類
インドの製薬会社は多く、その分ジェネリック医薬品もたくさんの種類があります。
AGA治療薬やED治療薬など男性用の医薬品から、アフターピルや低用量ピルなど女性用の医薬品までたくさんのインド製医薬品があります。
商品名 | 先発薬 | 治療目的 |
デュプロスト | ザガーロ | AGA治療 |
フィンペシア | プロペシア | AGA治療 |
エフペシア | プロペシア | AGA治療 |
バリフ | レビトラ | ED治療薬 |
カマグラゴールド | バイアグラ | ED治療薬 |
カマグラゼリー | バイアグラ | ED治療薬 |
上記のジェネリック医薬品は、ほんの一握り。
男性に特化した薬です。
AGA(男性型脱毛症)治療は長期的に薬を服用しなければなりません。
個人輸入代行サイトでAGA治療薬を購入すると、薬代や診察費、病院に通う時間を考えても断然安く抑えることができます。
ED(勃起不全)治療で使用するバイアグラの場良は、病院で処方してもらうよりも4~7分の1の金額で購入することができるのです。
たくさんの種類と安価な価格で治療ができるということで、インド製のジェネリック医薬品は人気なんです。
アメリカで使用されているジェネリック医薬品の約40%が、インド製だと言われています。
日本でも、インド産の医薬品が処方されることもあります。
インド製のジェネリック医薬品は、世界の医薬品業界で大きな存在になりつつあるのです。